放射線技術科

診療内容

目標:医療被曝低減と接遇の向上

  • 患者様への安全な放射線診療に努めます
  • 充分な医療被曝の説明に心がけます
  • 患者様を共感し、充分な接遇に努め、患者様から信頼される医療を目指します

スタッフ

診療放射線技師5名 看護師1名

 

医療設備

フルデジタル化されました

当院ではすべての放射線撮影装置がデジタル化され、PACSと高輝度モニターの導入により、全画像のモニター診断が可能となり、完全にフィルムレスとなりました。

これにより院内のどこからでも、瞬時に画像を見ることができ、患者様への説明において、画像を見やすく、また分かりやすく数値化することが簡単になりました。他施設との画像連携においても小さなデータディスクをお渡しするだけになりました。

CT

CTとは Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で身体にX線を複数方向から照射し、全身の横断像(輪切り像)を撮影する装置として広く認識されています。当院では、16列マルチスライスCTの導入により短時間で広い範囲を細かく撮影することができ、特別な撮影をすることなく、横断像に加え、冠状断像や矢状断像などさまざまな断面情報が得られます。

また造影剤の急速注入との併用により、血管や腫瘍を鮮明に描出でき、3次元(立体)画像が作成できます。血管造影では脳血管のほかに、頚動脈、胸部・腹部の大動脈、下肢動脈などの撮影にも積極的に取り組んでいます。

CTの検査はどのようにしますか?

CT装置の寝台にあおむけに寝ていただき、CT装置の穴を寝台と移動しながら撮影します。撮影中5秒から20秒程度息を止めていただいて撮影します。検査時間は範囲や目的部位によって異なりますが、5分から20分程度で終了します。

造影剤とは?

ヨード造影剤といわれ、80cc〜100ccを腕などの静脈から注射して行います。
小さな病変や正常組織との区別が難しい病変は、CT検査でも診断が難しいときがあります。そのようなとき、造影剤を用いることにより病変部や血管を明瞭に正確に描出することが可能になります。造影剤を用いることで重要な情報が得られ、早期診断や後の治療方針の決定に役立ちますが、造影剤には多量のヨードが含まれているため、副作用の症状がみられる場合があります。

造影剤の心配はありませんか?

副作用の症状は稀ですが、吐き気、嘔吐、かゆみ、じんましん、熱感(ほとんどの方で注入数秒後に身体が熱く感じ、徐々に消失します)等です。発症した場合は注射から点滴を行うなどして対処する場合があります。
極めて稀ですが、咽頭の浮腫、血圧低下、呼吸困難などの重い副作用が起きることがあります。このような場合は担当の医師が適切な処置を行いますので、安心して検査を受けてください。
また検査から数時間後または数日後にかゆみやじんましん、吐き気、めまいなどの症状が表れる場合があります。その場合はすぐに病院にご連絡ください。

造影剤の検査ができない場合は?

  • 気管支喘息の既往がある方
  • 以前ヨード造影剤で副作用があった方
  • 腎機能障害がある方
  • 甲状腺機能亢進症やヨード過敏症の方

詳しくは医師、看護師、放射線技師にお尋ねください。

造影剤の検査をされた方は?

造影剤は一日でほとんど尿として排泄されますので、検査終了後は水分を多めに摂ってください。但し、水分制限されている方は医師にご相談ください。検査後は通常の生活ができます。

食事制限はありますか?

  • 検査のために食事を摂らないように説明を受けた方は検査前の食事は摂らないでください。
  • 午前中の検査の方は朝食を、午後の検査の方は昼食を摂らないでください。
  • 多少の水分や血圧の薬は飲んでください。
  • 特に指示の無い検査では食事制限がありませんので、通常の食事をしてください。

MRI

MRIは Magnetic Resonance Imaging の略で磁気共鳴画像と訳されます。磁石と電波を利用して、体内に最も多く存在するプロトン(水素)から得られた情報を基にコンピュータで画像を作成しています。MRIの特徴は、身体のあらゆる方向からの断面像が得られ、病変と正常組織の違いを良好なコントラスト(識別能)で描出することが可能な事です。また造影剤を使用せずに血管を描出するMRA(Magnetic Resonance Angiography)という撮像法もあります。放射線を使わないので被曝の心配はありませんが、磁力を用いますので、以下に示す方などはMRI検査を受けられない場合があります。

  • 心臓ペースメーカーを装着されている
  • 人工内耳をご使用の方
  • 脳動脈瘤クリップを装着されている方
  • 眼の中に金属片の入っている可能性のある方
  • 人工関節や骨をボルト等で固定されている方
  • 顔や身体に刺青を入れている方
  • 鉄成分が含まれたアイシャドーをご使用の方
  • 妊娠されている方
  • 閉所恐怖症の方など

検査前に必ず問診を受け、危険がないことを確認してください。

当院のMRIは1.5TMRIで頭部検査をはじめ全身とその血管の検査を行っています。CTでは見つからない早期の脳梗塞を描出できる拡散強調画像という撮像が可能となりました。また動きのある腹部領域、骨盤領域の検査でも短時間法などで、膝や乳房は専用コイルを用いることで良好な画像を得ることができるようになりました。窮屈なイメージMRI検査ですが、少しでも穏やかな気持ちで検査に臨んでいただきたく室内など雰囲気作りにも配慮しております。

MRIの検査はどのようにしますか?

トンネル状の穴に撮像部位を入れます。検査の部位に応じてコイルと呼ばれる撮像器具を装着します。当院の装置は騒音を考慮した設計になっていますが、検査中は少し大きな音がします。大きな音が苦手な方は申し出てください。

検査時間はどのくらいかかりますか?

検査時間は30分から60分くらいです。

検査中、スタッフと連絡ができますか?

マイクとスピーカーにより会話することができます。また握れば音が鳴るナースコール(ブザー)をお渡しします。ご用の際には遠慮なくお呼びください。

造影剤について?

MRIでも造影検査があります。多量のガドリニウムを含むためガドリニウム造影剤といいます。使用量が5ccから20cc程度で、効果や副作用、注意点などはCTの場合とほぼ同じです。

一般撮影・CRシステム

X線撮影は、X線が人体を透過する量の差を白黒の色の違いとして画像に描出する検査です。一般撮影は短時間に撮影ができるので、レントゲン検査では第一選択肢とされることが多く、胸部撮影(肺野、縦隔などの診断)、腹部撮影(腹部臓器、ガス像などの診断)、関節・骨の撮影(関節の状態、骨折などの診断)に用いられます。当院ではCR(デジタルX線撮影システム)を導入しています。CRは、IP(イメージプレート)という媒体に情報を一時記録して、コンピュータで処理を行ない、画像を作成しています。CR(デジタルX線撮影システム)は以下の特徴があります。

  • 鮮明で診断領域の広い画像が提供できます。「骨部」と「軟部」の両方の情報を描出させることもできます。またコンピュータが部位別に最適な画像処理をしますので、目的部位の情報を最大限に引き出すことができます。
  • 均一で安定した濃度の画像が得られます。コンピュータが常に条件を一定に保つので、患者さんの体格等による濃度のバラツキがありません。これにより、医師は体格等を考慮した診断の必要性が軽減されるので患者さんはより正確な診断を受けることが可能となりました。
  • CR写真はデジタル画像なので、撮った画像は観察用コンピュータでいつでも呼び出して観察することができます。
  • 乳房撮影に適した、より細かな画素(ピクセル:50μm)での読み取りも対応しています。

乳房X線撮影

乳房専用のX線撮影検査で、マンモグラフィといわれています。乳房部の腫瘍、およびガン細胞周辺の石灰化を検出する最も有力な撮影方法です。乳腺、血管、脂肪などはXS線の透過の差の小さい組織で構成されているため、専用の装置を使って撮影します。乳房をアクリルの圧迫板の間に挟み込み、厚さを均一且つ薄くして撮影することで、内部の状態をわかりやすくし、放射線被曝量を抑えることができます。圧迫の際に痛みを伴うことがありますが、痛みの感じ方は人によって違います。生理前の1週間を避けると痛みが少ないようです。検査全体は10分程度かかりますが、圧迫をしている時間は数十秒です。撮影にあたっての食事制限、前投薬など前処置は全くありません。マンモグラフィにより、視触診ではわからない早期がんの発見が可能になります。マンモグラフィで発見される乳がんの70%以上は早期がんで、乳房温存手術を受けることができます。

検診の場合、撮影は左右各1〜2枚ずつで、視触診、超音波検査などと併用する場合もあります。被曝量はごくわずかですが、妊婦の受診は推奨されていません。

撮影および解析には技術力が必要なため、日本乳がん検診精度管理中央機構による資格制度も確立され、当院では読影医師4名 撮影技師4名が認定を受けております。

乳房撮影専用装置も日本医学放射線学会の定める使用基準を満たしております。

乳がんとは?

乳がんは、乳房にある乳腺に発生する悪性腫瘍です。症状はしこり、血性乳頭分泌、乳頭の陥没、皮膚のくぼみ、痛み、わきの下のしこりなど、さまざまです。
今日、日本では乳がんにかかる女性が年々増加し、20人に1人がかかると言われています。乳がんにより死亡する人は今では1年間に約1万人です。乳がんの予防法はありませんが、早期発見することにより、約90%が治癒しますので、定期的に乳がん検診を受けましょう。

乳がんの危険因子は?

乳がんの直接的な原因についてはまだはっきりしたことはわかっていませんが、統計的な調査によって、乳がんの危険因子が明らかになっています。しかし危険因子に当てはまる項目が多い人が必ず乳がんになるとは限らず、またゼロだから絶対大丈夫とはいえません。

  • 40歳以上の方
  • 30歳以上で未婚の方
  • 高齢出産や出産をしていない方
  • 授乳経験のない方
  • 初潮が早く、閉経が遅い方
  • 肥満の方(特に閉経後)
  • アルコール摂取の多い方
  • 喫煙されている方(受動喫煙も含む)
  • 糖尿病の方
  • 血縁者に乳がんになったことがある方
  • 良性の乳腺疾患になったことがある方
  • 乳がんになったことがある方 など

撮影時期について?

乳房を圧迫するため、乳房がはっている時期は避け、できれば生理から一週間くらい後の乳房のハリや痛みがなくなり柔らかい状態のときがよいでしょう。

なぜ乳房を圧迫するのか?

乳房は人によって厚みや大きさが違います。そのため診断能の高い写真を得るためには乳房を均等に圧迫することが必要です。乳房を圧迫することによって、乳腺と脂肪の重なりを分けることができ、コントラストのよい高分解能な写真が得られ、体動による写真のボケも少なくなります。また被曝線量も低減することができます。やや強めに押さえますが、一定以上の圧力がかからないような設定になっておりますのでご安心ください。もし耐え難い痛みや違和感があればすぐに担当技師に伝えてください。柔軟に対応させていただきます。

被爆について?

X線検査ですので、放射線被曝がありますが、乳房だけの部分的なもので、放射線被曝に敏感な骨盤や生殖腺などには影響はありません。マンモグラフィを1回撮影するときの被曝は、東京からニューヨークまで飛行機で旅行するときに受ける宇宙線による被曝と同じくらいです。安心して検査を受けてください。

デジタルX線透視・デジタル外科用イメージ

X線透視は、X線を用い、体内の変化の様子を動画で観察しながら検査や治療を行ないます。

検査として

  • 消化管造影検査 (バリウムなどを使用し、胃や大腸などの様子を映します。)
  • 尿路系検査 (ヨード系造影剤を使用し、腎臓、尿管、膀胱などの様子を映します。)
  • 胆膵管造影検査 (内視鏡を併用し、胆管や膵管の様子を映します。)

などがあり、

また、治療(IVR)として

  • 胆管結石摘出術 (総胆管などの結石を内視鏡と鉗子など併用し、除去します。)
  • イレウス管挿入 (何らかの原因で腸が狭窄して拡張した状態に鼻から減圧チューブを患部付近まで挿入することにより、拡張を抑え閉塞状態を緩和したり、排液したりします。)
  • 経皮的ドレナージ (超音波装置を併用した治療を行なっています。)

などを行っています。

さらに血管に造影剤を注入し血管造影検査を行っています。血管内にカテーテルという細い管を通して、診断や治療を行います。

外科用イメージはそれらを手術室にて行えるようにした装置で、さまざまな検査から、簡易的な血管造影撮影も行えます。

   

 
 

 

 

 

  • ごあいさつ
  • 基本理念
  • 概要・沿革
  • 歴代病院事業管理者・病院長・事務長・看護部長
  • 診療科のご案内
  • 各部門のご紹介
  • 院内組織図
  • 患者の皆様の権利
  • 病院経営委員会資料
  • 各種統計資料
  • 新公立病院改革プランの策定について
  • 採用情報
  • 病院だより